2011年8月1日月曜日

LUXMAN CL-38u+MQ-88u

LUXMANといえば日本のアンプメーカーの老舗だ。私のオーディオの原点とも言える父親のシステムにもLUXMANのアンプは使われていた。そんなこともあり非常に思い入れの強いメーカーだ。そんLUXMANから往年の人気商品のデザインを踏まえた真空管アンプを発表してきた。それが、MQ-88uCL-38uだ。このアンプの試聴会が行われたので参加した。




・CDプレーヤー:LUXMAN D-08
・アナログプレーヤー:LUXMAN PD-171
プリアンプ:LUXMAN CL-38u
パワーアンプ:LUXMAN MQ-88u
スピーカー:Sonus Faber Cremona M

この組み合わせで聴いた音楽は何とも心地がよく楽しい。出てくる音がよく弾み、楽器の音一つ一つがとても存在感が強い。オーケストラ全体の再現性という意味ではLUXMANの他のアンプの方が優れているのかもしれないが、楽器一つ一つにフォーカスが当たるような鳴り方は他のアンプでは味わえない。ともかく楽器の音一つ一つが魅力的だ。メーカーの人の話では、この弾むような音の立役者はプリアンプの影響が大きいそうだ。確かに定価が30万円台前半のプリにしてはかなり、クオリティが高い。MCトランスをHi、Lowともに対応しているし、トーンコントロールもついている。トーンコントロールがあることに関しては意見が分かれるところだと思うが、このような忠実な再現性よりも音楽を楽しく聴かせることに重きを置いたプリにはあった方がいいと思う。

さてこのプリ、パワーに組み合わせるスピーカーだが、大口径のスピーカーよりも中、小口径のスピーカーの方があっていると思う。パッと聴いた感じでは低域が延びているような感じはしなかったし、なによりこの弾むような音は小さなユニットで音を出してあげた方がよく味わえると思う。そういった意味では今回聴いたクレモナはベストマッチだろう。ただしちょっとアンプの値段に比べると高すぎるかな?おすすめはDavoneのスピーカーなんかが合うかもしれない。ただし実際に組み合わせて聴いたわけではないから、保証はできませんが・・・。