2012年3月14日水曜日

SPENDOR SP2/3 R2

イギリスのスピーカーはかなりの数が日本国内に輸入されている。B&Wをはじめ、タンノイ、QUAD、KEF等・・・。たぶん、世界一スピーカーメーカーが多い国だと思う。しかもどのメーカーもそれぞれ魅力的だ。

さてそんなイギリスのスピーカーメーカーの中でもHarbethとSpendorの二社はかなり似たスピーカーを作っている。今回、紹介するSpendorのSP2/3 R2に対してHarbethではHL-Compact7 ES-3が価格的にも大きさも姿形もよく似ている。しかし、雑誌などでもHarbethはかなり評価されているが、Spendorは余り評価されていない。お店もHarbethは置いてあるけど、Spendorはないってところが多い。じゃあSpendorはHarbethに比べて良くないのかっていうとそうではないと思う。
このスピーカーはHarbethに比べると低音の伸びや解像度といったところでは劣っているとは思う。空間の奥行きもHarbethの方が出ている。しかしHarbethはどちらかというと、ジャズ、クラシックといったソースを聴くにはいいが、ロックには少し物足りない。Spendorの方がギターのトーンに色艶があり、ボーカルの張り出しも気持ちが良い。
クラシックでもSpendor特有の艶のある音は、Harbethに比べても聴き劣りはしないと思う。ようはどっちが気に入るかだ。

Spendorの弱点は専用スタンドがないこと。この大きさのスピーカーは版用品のスタンドは少ない上、響きのあるスピーカーなので置き方は非常に気をつけなければならない。また、Harbethに比べるとアンプも選ぶ傾向にある。

あとはHarbethよりもセッティングをしっかりするべきだろう。このスピーカーは中途半端なセッティングでは十分な空間表現ができないと思う。スピーカー幅をなるべく広くとり、壁から離してあげることにより、想像以上の奥行きと音に包まれる感覚が味わえるはず・・・。UKロックなんかを、迫力だけでなく、音色や空間まで含めて楽しみたい人にはとても良いスピーカーのはずだ。

2 件のコメント:

  1. アンプを選ぶ傾向という言葉に興味を持ったのですが、具体的にどんなものが適しているとお考えですか?
    当方もこのSP使用中ですが、ラックスのL-509Sで十分楽しんでいます。、空間表現はハーベスのほうが上手(ウワテ)かな?と感じました。

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    1. ラックスのアンプであれば私は相性が良いと思いますよ。かなりいい音でなっているのではないでしょうか?
      あとは個人的にはONIXとかがお奨めです。繊細さを売りにするアンプよりも少し大らかさがあった方が良いと思います。
      確かに空間表現はHarbethの方が上手な感じがします。だからこそセッティングでしっかりと空間を作ってあげたいスピーカーですね。

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